各テーブルに、キャンドルサービスに回ったあとは、一番前の座席。
新郎新婦の台座の横にセットされた、ハート型のキャンドル。
それに灯をともした瞬間、会場のライトが落とされ、かなり綺麗にハートが輝いていました。

ハートの一番下のとんがりから、左右に広がる灯。
それが、同じスピードでゆっくり上にあがり、近づいてくる。
ゆらゆら揺れる灯を、うっとり眺めてしまいました。

そして、左右の山を越えて、ハートがつながったとき、会場のライトが一斉についたのです。
思わず拍手してしまった人に続くように、会場中から拍手が。
これも、妙な一体感が生まれるものなんですね。

祝辞、乾杯がおわり、くつろいでいるとき。
またまた、結婚式のメインイベントのひとつ。
いわゆる、初めての夫婦の共同作業。
そう言えば、大半のひとはわかっていると思うけれど。
ケーキカット。

これも、かなーり、驚きました。
後にも先にも、このときが最初で最後ではないかと。
会場にいる人の衣装は、白、黒、もしくは、濃いグレーに赤。
そこから、どんなケーキを想像しますか？

当然、わたしも他の人も同じだったと思います。
真っ白な生クリームに、真っ赤ないちごがたっぷり、みたいな？
そんなイメージのケーキを想像していたのですが。

出てきたのは、ちょっと地味めのけーき？
チーズケーキのような。

これ。
実はケーキじゃなかったんです。
ボディソープ。
びっくりしますよね。
“初めての共同作業”＝“ケーキカット”
という、構図が、頭の中で出来あがっていたのですから。

地味なケーキ、と見えたのですが、いざ、新郎新婦の前に運ばれると、白、黒、赤の中で、逆に目立つ存在になってしまうんですねー。

これも、計算のうち？
最初のカットは、新郎新婦。
あとは、裏で、小さくカットされ、最後に引き出物の中に、このボディソープが入っていたのですから、さらに驚きです。
このソープ。
保存料とか入っていないというのに、かなりいい匂いなんです。

これを使ったあと、なんとなく甘い香りが身体に残り、何度は周りの人に“いい匂いする”なんて言われちゃいました。